【東京2020大会】ボランティア活動最終日(7/31/2021)

東京2020大会

あっという間に最終日。
日を追うごとにボランティアが楽しくなっているのに、もう最終日なのかと少し寂しい気持ちも感じます。卒業式が近づいた時の感じと似ています。

今日はいつもより本早い電車に乗って行くことにしました。最寄駅につき、明日からはもうここには来ないと思うと身が引きしまります。

自分にやれる事には限りがあるけれど、歴史にも記憶にも残るであろうこの大会に関われるのも今日が最後なのだから、悔いのないようやり遂げよう!!

駅からスタジアムに向かう途中。もうこの景色も見納めかなぁ

集合場所ではいつもと変わらない笑顔のチームリーダーに迎えられ、皆さんとしばらく談笑。

初日から4人のグループで活動してきましたが、今日は珍しくJさんがなかなか集合場所に現れません。いつも早く来ていたので少し心配。
結局集合時間にはいらっしゃらず、今日から参加するMさんが私達のグループの新メンバーとして一緒に活動することになりました。

それにしても、Jさんどうしたんだろう?電車が遅れているのかな?
昨日バタバタと解散になってしまい、LINE交換をしなかったことがとても悔やまれる。今日は必ずみんなとLINE交換しよう。

新メンバーのMさんとチェックインカウンターまで一緒に歩いてきました。Mさんも私たち同様3日間の活動の予定だったそうですが、仕事の関係で今日1日のみになってしまったとの事。それでもオリンピックに関わりたいと今日の参加をとても心待ちにされていたそうです。小学生のお子さんがいらっしゃるそうで、ユニフォーム姿のパパを見て、「一緒に行きたいとせがまれた」とうれしそうに話していたのが印象的でした。

このような状況でなかったら、日本の子供たちにもオリンピックを生で見て、心が大きく動く経験をしてもらいたかったです。

チェックインセンターでいつものようにチェックインの手続きをすると、担当の方から「今日は活動三日目ですね。ありがとうございます」と、ブロンズのピンバッチをもらいました。今までミライトワとソメイティアのキャラクターがあまり可愛いとは思わなかったのに、ピンバッチをもらった瞬間「カワイイ!」と思ってしまいました。
もう、このキャラクターを忘れることはないでしょう。

活動1 朝顔プロジェクト

チェックインを済ませ本日のブリーフィングと活動の内容について説明を受けました。新しい活動として朝顔プロジェクトに協力してほしいとの話でした。

昨日、運営大会関係者の誘導案内をしていた時に、モビリティーカートや軽トラでどんどん運ばれていく朝顔を見て心配になっていたのですが、実はその朝顔がすべてスタジアム2階のバックグラウンド側に集められていて、その朝顔で人文字ならぬ、「朝顔でラグビーボールを描く」と言うプロジェクトを進めていたようなのです。
私たちボランティアもそこに参加させていただくことになり、みんなで客席にラグビーの模様を形取りました。

どんなふうに出来上がったのか、見るのが楽しみ。

本当ならここに観客がひしめき合っていたのだろうなぁ〜

活動2 エンゲージメント活動

朝顔プロジェクトから夕方の試合までの間の時間を利用して、私たちの次に活動をするチームへバトンを繋ぐ意味も含めて、グループごとにダイニングを飾る寄せ書きを作成することになりました。既に私たちの前に活動したチームが作成して飾ってくれているものがあったのですが、ようやくその意味がつながりました。内容は自由と言う事だったので私たちは運営スタッフの方への感謝のメッセージを作ることにしました。振り返ればこうして参加させていただいているのも、スタッフの人がいなければ成り立たなかった事を誰よりもそばで実感していたので、それ一択でした。

活動3 アクセスチェックポイント+α

毎日16時半から後半の試合が始まります。今日は7人制女子ラグビーの決勝まであります。チーム全体を3つに分けて、交代でアクセスチェックポイントの役割をすることになりました。きっと活動最終日なので、ボランティア活動というよりは、私たちの事を考えてそうしてくれたのだと思いました。

活動自体は2回目なのでスムーズです。

バックグラウンド側の観客席を見るとラグビーボールを描いた沢山の朝顔が見事!
もちろん写真は撮れないので心の中に留めました。

後日、Nさんが見逃し配信からスクリーンショットした画像を送ってださいました。それがこちら。見事でしょ!!広すぎる観客席に誰もいないのも目立つけど・・・。

「見逃し」で動画を探す | 東京2020オリンピック | NHK
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後で、「ピクトグラムを描いても良かったね。提案すれば良かったのか〜。」とグループで話しました。今後の活動に活かせるといいですよね。

さて、他のグループが活動している間はダイニングで休憩。毎回アイスが美味しい。
ボランティアには熱中症対策として塩分タブレットや水、休憩室でのアイスクリーム、そしてクーリングボディシートなど、活動に必要なものを厳選して取り揃えてくださっていました。
活動中は「暑い」とか「汗をかいて気持ち悪い」などもう気にもならなくなっていましたが、いただいたクーリングボディシートで汗を拭いてみると、スーッとしてものすごく気持ち良い!今まで使ったことがなかったのですが、首の後ろを少し拭くだけでも違います。

この休憩室で活躍するボランティアもいます。物の補充したり、休憩室を使いやすく整えて案内してくれたり、はたまたゴミの分別まで、私たちボランティアのお世話やサポートをしてくれる役割のボランティアです。
大きな大会では、こうして役割を細かく分担し、自分達の与えられた担当をより良いものにするためにさまざまな背景の人たちが集まって知恵を出しあい、会場全体を盛り上げています。一つ一つは小さな力かもしれないけれど、それが集まって大きなオリンピックという舞台に繋がっていく感覚を味わえた事。そして、その一部を肌で感じ、一つのピースになれた事は、この先の私の財産になると思いました。
いろいろあった私のボランティアジャーニーでしたが、ボランティアとして参加できて本当に良かった。


アクセスチェックポイントの後、「これからサプライズがあります。」と言われてちょっとみんなワクワクしています。「きっと決勝の試合を見ててもらえるんじゃない?」と誰かが言っていましたが、私も同じ事を考えていました。

最初に選手たちをお迎えする花道を作ると言う活動に行きました。
活動場所に到着すると、3位決定戦が終わり銅メダルを逃した英国の選手が悔し涙をいっぱいに浮かべて出てきました。ひとりは泣き崩れて座り込んでいます。彼女たちのその姿を見ただけでこちらまで込み上げてくるものがありました。
チームのみんなで花道を作り大きな拍手で出迎えると、それまでの悔し涙が嬉し涙に変わったような表情で、日本人の私たちに90度のお辞儀で返してくれました。私たちも手が痛くなるほどの拍手で彼女たちを称えました。ほんの数分の出来事でしたが今日の活動の中で一番印象に残ったシーンです。

そして、ついに決勝。ニュージーランド対フランスです。
私たちの作った花道を両国の選手たちがフィールドまで走り抜けていきます。近くで見ると、ラグビーの選手だけに思っていたより体格がいい。そして試合前の集中している表情はどの選手からも迫力を感じます。スタジアム内の一点を見つめ集中して気迫に満ちた表情で向かっていくフランスの選手に対して、どちらかといえばニュージーランドの選手の方がリラックスしているように見えました。

その後、予想していた通り、バックスタンド側最上階の目立たない場所に移動して、決勝戦を観戦させていただきました。なんと、バッハ会長も会場にきていて、大きなスクリーンに映し出されていました。黒塗りの要人の方が乗っていると思われるハイヤー何台かとすれ違いましたが、それに乗っていたのだろうか?

試合の結果は26-12でニュージーランドの勝利。
ボランティアに参加したはずなのに、最後にこんなおもてなしを受け、特別に用意してもらったオリンピックボランティアの活動はここで終了しました。

最後にデブリーフィングを行い、チームリーダーから全員にピンバッチをもらいました。ゴールドのピンバッチでした。


このピンバッチ、本来なら活動日数に応じてブロンズ、シルバー、ゴールドともらえる仕組みになっていたようですが、私たちEVSチームはイレギュラーだったようで、3日間で2つもいただきました。

二つ集まると、シルバーも欲しくなる。人間の欲求っていったい・・・。

3日間のチーム 解散

チームリーダーから3日間を振り返り、私たちへのお礼の言葉をもらい、チームメンバー全員の気持ちが渦のように高まりこれで解散、という時に、チームのひとりが手を上げてくださり、私たちの代表としてスタッフの皆さんへ感謝の気持ちを伝えてくれました。今日一番のサプライズでした。

背景も年代も違う人たちが集まり、支えあい、助け合いながら活動した三日間。思い描いていた活動とはかけ離れてしまいましたが、それでもそこから得たものは計り知れないものがありました。その思いは全員一致していました。

気持ちの良い人の集まり。

小さな力でもそれを集結させる事で生み出せる大きな力。

それぞれの個性と違いがあるから成り立つ事。

卒業式が近くなり寂しさを覚えるような感覚。

大人になっても、こんな気持ちを感じることができるなんて、と何度感じたことか・・・。

誰かの役に立つこと、周りに貢献できる事がこんなにも自分を幸福な気持ちにさせるのだという事がやっとわかった気がします。

大したことをしたわけでもないのに、何だかわからない高揚感に包まれて、自分にも周りにも優しい気持ちになれる。

そういう人たちの集まる空間というのはなんとも言えない心地よさに包まれるのだということを肌で感じ取った3日間でした。

何度も壁にぶつかったり、ボランティアに参加する事に反対もされたりしましたが、一度きりの人生、自分がやりたい事、楽しみたいと思った事に関われて本当によかったです。

最後に、やっぱりまた・・・

とうとうみんなとお別れ。
同じグループのNさんはパラリンピックのボランティアでも活動されるという事だったので、この3日間私が使っていたペットボトルフォルダーをプレゼントしました。実は活動中、このペットボトルフォルダーがなかなか人気だったのです。私もこれを見つけたとき、使いやすそうで即買いしたくらい。実際使っていてとても便利でした。
そういえばNさんにも「これ、いいですねぇ〜」と言われた事を思い出し、ペットボトルフォルダーをパラリンピックに繋げてもらいました。

とうとうみんなと別れてスタジアムを後に・・・。
名残惜しくて、私たちのグループはそれぞれ自分のタイミングで会場を後にしました。

駅に向かって歩いていたら、また「タクシーを捕まえたい」という英語ペラペラのフランス人に声をかけられ、昨日同様タクシー探し。
昨日はテンパリましたが、やや慣れてきました。
タクシーを見つけられるまで今回は少々時間がかかりましたが、その間にどこまでいきたいのか、クーポンを利用して乗車するのか、など、あらかじめ必要な事を聞いておき、タクシーの運転手さんにつなげることができました。

「Merci Merci beaucoup あ り が と ご ざ い ま す」
と沢山のありがとうをもらい、ボランティアをやって良かったなぁと再度思いました。

まとめ

東京2020大会のオリンピックボランティアに参加するにあたり、世界中が普通ではない状況の中での延期開催という困難とぶつかり、自分が思っていたボランティア活動とは違ったものになりました。大した活動もできていないし、周りからの厳しい意見も感じながらではありましたが、終わってみて、ボランティア活動とは、大会を成功させる目的に向かって共に力を合わせるだけでなく、他人への共感や理解を高める力を養ったり、レジリエンス力や自分を律する力など、さまざまな能力を身につけることのできる場なのではないかと感じました。

自分がやりたくてボランティアに参加したはずなのに、気がつけばたくさんの物をいただいた3日間。「感じて心が動く」瞬間がどれだけ人を幸せにするのかを体感した3日間でした。
今回の経験で得たスピリッツをこれから自分が行動し回りに広げていくことが、これから私にできるボランティア活動になると思っています。

また機会があればボランティアやろうと思います。皆さんも一緒にやりませんか?

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